「ソフトウェア開発の定量化手法」より、個人的にタメになると思ったところの引用。その15。
テストケースには、そのテストケースでテストすべき製品よりも欠陥が多い場合があるということがわかった。
もう1つ、そのテストケースの約3分の1は重複しているという思いがけない発見もあった。
そのようなテストケースはテスト成果には何ら寄与せず、単にテストのコストを増やすだけである。
一般に、品質保証グループがテストケースの誤りを調べることはないし、テストグループですらめったにテストケースの検討はしない。
また、テストケースの妥当性と重複を調べるために専任グループを置いている企業はない。
2008年時点では、テストケースは誤りやバグが多くあり、欠陥予防や欠陥除去活動の大きな妨げになっているということである。
テストコードの保守についてさほど検討されずに、テストカバレッジの誘惑にとりつかれ、とにかくテストコードを書きまくるという現場もありますね。
妄信と言っても良いほど。
品質保証に対する総合的な取り組みが大事ですよねぇ…
ソフトウェア開発の定量化手法 第3版 ?生産性と品質の向上をめざして?
- 作者: Capers Jones,富野壽,小坂恭一
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2010/07/23
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